仏教のお話

海の中で教化され成仏するお話
法華経
提婆達多品第12 の中に智積菩薩(ちしゃくぼさつ)が文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)に尋ねるお話が説かれています。
智積

「文殊師利菩薩さん、あなたはわざわざ海の中の龍宮にまで赴いて、たくさんの衆生を教化し、救ってこられたようですが、 その数はどれぐらいですか?」


文殊

「その数は無量無辺です。想像することもできません。もうすぐ彼らが海中より出現してきますので、その目で確かめてください。」


と言い終わるや否や、文殊によって教化された無量無辺の衆生が海中より涌出し、菩薩となって霊山虚空に昇っていったと云われています。 特に龍王の娘である八歳の幼い龍女が成仏する様子が説かれており、この事実は誰もが仏と成れる姿を説いたものであり、法華経の優れた教えのひとつとされています。

なぜ多くの衆生が成仏できたのでしょうか?
経文には文殊自身が
「我れ、海中に於いて、ただ常に法華経を宣説す。」述べており
その理由は海中に於いて法華経・南無妙法蓮華経の教えを説いていたからと云われています。

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