終活~よくある質問~

終活について

仏教は「生老病死」の苦悩を説きました。現代社会では平均寿命が延び、「老」と「死」の間が長くなっています。
もっとも大切なのは、その長くなった「老」の時間を、いかに自分らしく豊かに、そして有意義に過ごすかということです。

あまり考えたくはなくとも現実問題として「老」の次には「死」が訪れます。
「病気」「孤独死」「介護」といった老後の準備をどうするか。
「葬儀」「墓」「財産」「遺言」といった死後の準備をどうするか。

諸々の問題を解決するには智慧と知識が必要です。
感謝、報恩といった仏教的な智慧、そして現実問題を解決する法的な知識、双方相まって安心へとつながるものと思います。

超高齢化社会という状況を鑑み、お寺では皆様方の様々なご相談に対応できるよう、
法律の専門家を招き入れ『終活の窓口』を設けさせていただきました。
終活を通じて様々な不安を解消し、人生を輝かしいものにしていただければと存じます。

終活セミナー
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お寺で終活しませんか?

この度、定年を迎えたAさんが妙昌寺の住職を尋ね、最近よく耳にする「終活」について、相談しています。

世間では「終活」が流行っていますが、私はまだまだ元気ですから、何をどうして良いのか、さっぱり分かりません。
一年の終わりの大晦日には除夜の鐘で108の煩悩を清浄にし、新たな年を迎えるために全てをリセットします。それと同様に「終活」も、60代70代の時点で一度人生をリセットし、そこから新たにどう生きるかを考えてはいかがでしょうか。
エンディングノート、遺言、相続・・・といったイメージが強いですが、それだけではないのですね。
もちろん、葬儀、墓、財産、相続という問題を整理しておくことも必要ですので、ご相談下さい。税理士、後見人など法的な専門家もご紹介しますので、一緒に解決して行きましょう。 そういった問題を整理して肩の荷を下ろされた上で、仏さまのような生き方をしていただきたい。「終活」とは、一度リセットして「終り」、新たに「活きる」ものであってほしいと願います。
なるほど、そうですか。生きている間に頂戴する「生前戒名」も、どう生きるかという考えに繋がっているのでしょうか?
本来戒名は、仏の弟子になり正しい生き方をする誓いとして、生きている間に授かるものなのです。生前に、どんな坊さんにお経をあげて戒名をつけてもらいたいか探しておくことも必要なことですね。 名医がおられるように、いろいろな坊さんがいるので、自分を霊山浄土へと橋渡ししてくれる方を、どうぞ見つけて下さい。
分かりました。 インターネットで戒名が買える時代ですが、とんでもない話なのですね。
僧侶はお経を読んで亡き人の供養をするだけが役目ではありません。袈裟は偏袒右肩(へんだんうけん)といって右肩を出して着用しますが、「あなたの為に一肌脱がせていただきます」という菩薩行の姿だと、私は解釈しています。どんなお悩みでも、どうぞお寺にご相談下さい。一緒に、解決して行きましょう。